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お客様導入事例

2024年03月号

vol. 21

クラウドかオンプレか、はたまた仮想化か

A社様
業種:開発・研究
従業員数:60名
サーバー:2台、PC:60台

サーバーのリプレース案件でお客様先に仕様打ち合わせに参加した時のお話です。

リプレース対象は2台。
ドメイン管理サーバーと開発業務で利用しているファイルサーバーです。

今までは事務所内に設置して運用していたサーバーですが、
今回のリプレースではクラウド化を検討しているとの事でした。

時代の流れでもあり、災害の事も考えるとまっとうな考えのように思えます。

しかし同行したSEはクラウドではなく今と同じオンプレミスでのリプレースを提案しました。
オンプレをお勧めする大きな要因は二つあります。

一つ目は、開発部署によるデータの使用量が莫大で
その上過去の開発データも残っていたことです。
ほとんど使っていませんが消去するわけにもいかないので
この場合、クラウドは無駄遣いになるとの判断です。

もう一つ、開発業務の一件当たりのデータ量も大きいため
クラウドとのデータ転送に要する時間が長引く事への懸念です。
プロバイダーとの契約も一般的なので複数の利用者がデータ転送すると
さらに遅くなってしまい、仕事がはかどらないのではという懸念があります。

お客様にこのことを伝えて再考をお願いしたところ、
社内で検討会を開いていただきオンプレサーバーでとお決めになられました。

それではと、今度はサーバーを1台にして仮想化はどうかとのご意見がありました。

お客様は仮想化することでサーバー本体の台数を減らせることをメリットと捉え
検討したいとの事でした。

しかしここでもSEは物理サーバー2台をお勧めしました。
メリットは理解できるのですが、デメリットの方が大きいとの判断です。

一つ目は初期費用です。
今回は2台のリプレースなのでサーバー本体を1台にして
ドメイン管理サーバーとファイルサーバーをゲストOSとして実装することになります。

機器代金は2台から1台へと確かにコストカットできるように思えますが、
ベースとなるホストOSと仮想化用のアプリ(VMware等)が必要となります。
そこに仮想化するSEの作業費を加味すると
コスト減ではなくコスト増になる事が試算して判りました。

二つ目は仮想化されるOSはリソースを共有するので、将来を見据えて
余裕を持ったリソースの割り当てを行わないと共倒れになることがあるためです。

その点、別々の筐体であれば
ファイルサーバーが止まってもドメインは利用できますし、
ドメインサーバーが停止してもファイルサーバーにはアクセスできます。

限られた予算内で将来性に乏しく共倒れの可能性を残す仮想化を選択するよりは
やはり物理サーバーがお勧めとなります。

三つ目に管理者スキルの問題がありました。
弊社のe-コンシェルジュサービス ではサーバーの管理も請け負っていますが、
今回はe-コンシェルジュサービスを契約せず構築作業のみということでした。

そうするとサーバーの管理はお客様で行うわけですが、仮想化サーバーの管理は未経験とのこと。
でしたらぜひ弊社サービスのご利用を!と行きたいところですが
だいたいのご予算は存じているため、あまり強くお勧めもできません。

このようなことで、お客様に今度も再考をお願いし
社内での再検討会の後、今と同じオンプレサーバーで決定されました。

お客様はどんどん新しい事を取り入れて新陳代謝を図っていきたいようでしたが
必ずしも新しい技術や構成を選択することがベストチョイスというわけではありません。

お客様のご要望をよくお聞きして 検討を十分に行うことが重要と再認識した次第です。

りんくるのe-コンシェルジュサービス は中小企業様向けにIT担当者をアウトソーシングするサービスです。
オンプレサーバーはもちろん、クラウドサーバー、仮想サーバーのメンテナンスも対応いたします。

もしご興味がございましたらお気軽にご連絡下さい。ご説明にお伺いいたします。
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