サーバーラックの整理

O社様
業種：コンサルティング業
従業員数：約60名
サーバー：15台

弊社のe-コンシェルジュサービスのお客さまではありませんが、
IT担当者さまの手が足りない時に度々ご依頼をいただくことがあります。

今回のご依頼は「データセンターのラッキングされたサーバーの整理」というものでした。

事前に状況を拝見させていただくと、
データセンターのラックには多数のサーバーがラッキングされている訳ですが
業務内容の変更に伴い
その度に空いているスペースに新しいサーバーがラッキングされるため
サーバー名は連番ですが、ラッキング位置がバラバラの状態、
また排熱の考慮も無く”とりあえずラッキングしました”感丸出しの状態でした。

また、配線も付け足し付け足しで整理されていなく、
ケーブルに張り付けてあったタグシールもいつの間にかはがれている状況でした。
普通のビニールテープでしたので、
そうすると時間の経過とともに排熱の影響ではがれてしまうんですね。

そんな状況ですのでケーブルも垂れ下がったままで、
コネクタ部にテンションが掛かって断線の危険も考えられます。
少しでもテンションがかからないようにマジックテープ等で吊り下げる工夫もされていますが、
十分ではありませんでした。

以上の状況から、サーバーのラッキング位置の入れ替えと配線の整理をご依頼いただきました。

弊社を含めサーバーを導入する業者では、
ラックスペースの空きがあるかは確かめますが既存サーバーには基本手出しできませんので、
このような状況になってしまうのは致し方ありません。
こういったご依頼をいただけるのは我々としてもありがたく思います。

さて、機器の接続ポート表はお客さまがきっちり管理されていらっしゃいましたので
予めケーブル専用のタグシールを準備して臨みました。
それ以外にも結束バンドや吊り下げ用のマジックテープ、仮止め用のビニールタイなど
部材の準備も万全です。

作業当日、お客さまに各機器の電源を落としていただき作業開始です。

最初に行うことはポート表と現物の確認作業です。
1本ずつポート表と見比べながらケーブルにタグシールを貼り付けていきます。

1台分貼り終わるとケーブルをまとめて抜いてしまい、サーバーをラックから取り外します。
空いた位置に別の場所からサーバーを取り付けて、
順番にサーバーの取り付け位置を変更していきます。
この作業を繰り返して指定のラック配置へ近づけていくわけです。

ここでよくある問題が発生しました。
サーバーからHUBまでのラッキング位置が変更になったため、
今まで届いていたLANケーブルでは長さが足りないことが判りました。
何本か予備のケーブルはあるのですが、どれも短くて使えません。
そこで仕方なく配置図を見直して
逆にHUBに近づくサーバーのLANケーブルと入れ替えることになりました。
タグシールは貼り付け済みなのでもう一度新たに作り直していきます。

ラッキングが一通り終わったら次は配線の整理です。
冗長化された電源ケーブルを左右に振り分けて結束バンドで止めていきます。
後でサーバーを引き出すことも考慮に入れて
要所部分は緩めることもできるバンドを使います。

最後は一番ややこしいHUB周りの配線整理になります。
こればかりは経験も何よりですが、ある程度センスも要求される難易度の高い作業です。
いかに綺麗に仕上げるか、作業者の腕の見せ所でした。

作業を終え再び電源を投入し、一通りの動作確認をしていただき作業完了となりました。

作業前の写真と作業後の現状を見比べていただき
すっきりしたと大変喜んでいただけました。
また、作業前後の写真を上司の方にメール送信されたらしく
「さすがプロ」とのお声も頂戴いたしました。

今回の作業は大変ご満足いただけたようで、
「費用は掛かるけれど、ここまでやってくれるならこれからも頼みたい。」
とのお言葉もいただけました。

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