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2014年8月号

vol. 089

脱下請けの本気(下)

~下請けは頑張らない人種だ。だが熱いエネルギーを秘めている。ならばどうする~

「理不尽にもう耐えられない」
そんな思いで「下請け脱却」を目指したのは私だけではない。
ならば、その熱いエネルギーをビジネスに使わない手はないはずだ。

「下請けから脱却する」と決心し、サラリーマンを辞し、
個人で起業をした「個人事業主(SOHO)」が世にはあまたいる。
その、気骨の連中の、その熱きエネルギーを
ビジネススキームに取り入れた例を、今回ご紹介しよう。

お客様から、直接、仕事を請ける会社を「元請け」と言う。
そしてその「元請け」から仕事を請ける会社を「下請け」と言う。

元請け会社は、お客様に対して目一杯に頑張るが、
下請け会社は、ほどほどにしか頑張らない。
下請けにすれば「自分のお客様だ」という感覚になれないからだ。
これは自然の摂理だろう。

元請け会社は、お客様から言われた以上のことをしようとするが、
下請け会社は、言われたこと以外はしてはならない。
その代わり、言われたことは「完璧」にしなくてはならない。
これはビジネスの絶対ルールだ。

さて、下請け脱却を目指し、会社を飛び出した連中だが、
世の中、それほど甘くはなかったようだ。
元請け仕事などには就けず、再び、下請けとして日々を食いつないでいる。
だが、連中の胸の中は、下請け脱却エネルギーがまだ煮えたぎっている。
ジレンマなのだ。
これは私自身も経験した、巨大なジレンマなのである。

そこでだ。
そんな連中の、その巨大なジレンマをうまく昇華させ、
なおかつ、その煮えたぎるエネルギーをもうまく活用する手はないか!
そんなことを考え始めた。
なぜなら、そのエネルギーたるや、メチャクチャに熱いのである。
それを使わない手はないと思った。
そして、ついに見つけた仕組みが「コンシェルジュサービス」だった。

コンシェルジュサービスとは、りんくる社のメイン商品で、
お客様のIT業務を、毎月、定額で、
アウトソーシングで引き受けるサービスである。

そしてこのサービスを、実際に現場で提供するのが、
この、サラリーマンを辞めた、気骨のSOHO連中なのである。
我々は、彼らを「コンシェルジュ」と称している。

仕事の流れは、こうなっている。
お客様は、りんくる社にIT業務のアウトソーシングを発注し、
りんくる社は、それをコンシェルジュに発注する。
つまりコンシェルジュは、りんくる社の「下請け」に位置している。
彼らは生きていくために、辛いはずの下請けを引き受けているのである。

さて、下請けは、元請ほどに頑張らない人種であると先に書いた。
つまりコンシェルジュには、多くの頑張りは期待できないのである。
これは辛い。
コンシェルジュサービスを、お客様に高く評価してもらうためには、
コンシェルジュに、目一杯に頑張ってもらわなければならない。
だが彼らは「頑張らない下請け」なのである。
だが彼らの持つエネルギーは、計り知れないポテンシャルを秘めている。
実に悩ましい2つの命題だ。

そしてついに私は、
この二律背反っぽい命題を解くことができたのである。
「下請け」を「元請け」にしたのだ。
これは妙案だった。

コンシェルジュサービスでは、お客様のIT業務のうちの、
「日常的な定型業務」だけを、りんくる社で請け、
「非日常的で非定型な業務」は、りんくる社では請けずに、
コンシェルジュが、自分の名で請けることができるようにしたのだ。
いわるゆ「飛び越し」を許可したのである。
いや、許可するどころか、それを推奨したのである。

コンシェルジュは「定型業務」をする時は「下請け」であり、
自社名で請けた「非定型業務」をする時は「元請け」となる。
元請けをしてる時は、りんくる社は一切噛まないし、1円も取らない。
我々は、彼らと、お客様を共有することにしたのである。

コンシェルジュが自名で請ける仕事のことを「セカンド」と呼んでいる。
セカンドは「下請け」を「元請け」に変えるスイッチなのだ。

我々は「セカンド」のビジネスを取り損ねているようだがそれは違う。
我々は、非定形のサービスを請けるのを避け、
定額の、定型の業務だけを、大量販売することによって営業効率を上げ、
なおかつ、コンシェルジュに支払う下請けFeeさえ、
大きく下げることを狙ったのである。

「下請けFeeの安い分は、セカンドで稼いで下さい」という理屈である。
この仕掛けが、ドンピシャでハマった。
下請けFeeが廉価であるということは、むろん、
コンシェルジュサービスの商品競争力も上がることも明白だ。

そう。これで全員が「元請け」となれたのである。
これなら「全員が頑張る」という図式が成り立つではないか。
面白い仕組みである。

下請け脱却の「熱いエネルギー」を活用したこのコンシェルジュサービス。
この奇想天外なサービスが、
いかほどに高パフォーマンスを生み出すかを想像して欲しい。
下請け脱却エネルギーは、
まさに「本気」を引っ張り上げる源泉なのである。

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 社長 谷洋の独り言ブログ