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2013年6月号

vol. 075

丁稚の一年

~もしあなたが起業したくて逡巡してるなら「丁稚の一年」も悪くはない~

サラリーマンを辞めて独立したい。
だが本当にやっていけるのか…。不安でなかなか飛び出せない。
そんな時、「丁稚の一年」をやってみてはどうだろう。

会社を興すには、多くの準備が必要である。
資金の調達、チャネル作り、財務管理の勉強、
事務所探し、営業ツールの品揃え、社員の確保などなど。

だが、乱暴なことを言えば、
「そんなことは後回しで十分」と思っている。
それらは、必要に迫られればいつだって準備できるのだ。
それよりもっと大事は「経営感覚」の会得である。
これは理屈ではない。

長い間、サラリーマンをしていた身にとっては、
会社経営は身近なものではない。
例えもし、経営に近いポジションの経験があったとしても、
あなたのいた会社のその経営感覚は、
今度あなたが興す小さな会社の経営感覚とはスケールが違う。

ではどうやって「経営感覚」を身につけるのか。

独立した人達の大半は、
まずは会社を興してから、経営を始めている。
当たり前だ。
これは、自転車を漕ぎながら、
自転車の操縦方法を修練していくようなもので、
もう四の五のと言ってられない分、身には深々と染み込むが、
それなりの苦戦も避けられない。

もしそれが怖ければ、独立などしなければいいのだが、
もし、あなたに、
時間的余裕と、資金的余裕が少しでもあるならば、
ぜひ「丁稚の一年」を経由してみてはどうだろう。

要するに「一年間、他店で修行してから独立する」という、
日本古来、馴染みのある「丁稚奉公」を薦めたいのだ。
これが意外に悪くない。
丁稚奉公など遠回りだ、と思われる方もいるかもしれないが、
これが案外、急がば廻れの典型かもしれない。

まず、自分のやりたいビジネスを、
すでに商売を始めている、よく似た会社を見つける。
これが奉公先となる。
奉公先の「会社サイズ」は小さければ小さいほどいい。
そしてそこに「手弁当」で、つまり「無報酬」で入るのだ。
そして経営者の横で仕事をする。
一年間という期限つきだ。

丁稚で入る会社は、誰かに紹介してもらうのがベストだ。
どこの馬の骨だか分からぬ人物に、
裸の経営ノウハウを見せる気にはならないだろう。
独立後に「商圏がかぶらない」や、
独立後に「互いに補完関係を作れる」ならば、
この「丁稚の一年」は十分に成立する。

できれば「無給」がいい。
丁稚に入る会社も、起業して間もない小さな会社ゆえ、
勉強しに来るヤツに給与など払えない。
だが、無給で働くなら、タダで仕事を手伝ってくれるなら、
両者にとって悪い話ではないはずだ。

一年間、あなたは身を粉にして働く。
あなたは、奉公先の利益だけを念頭に仕事に熱中するのだ。
そうすれば、必ず見えてくる。
「なるほど。こうやって儲けるのか」が。
これが「経営感覚」の体験学習である。

最近、私の知人で「介護事業の会社」を興した人がいる。
彼は、1年前まで、IT業界で営業マンをしていた。
介護の世界など門外漢もいいところだ。

彼は、先に独立したいた友人を訪ね、そこの従業員となった。
一年間の丁稚奉公のスタートだ。
社長は同い歳の友人だが、「タメ口」は一切使わない。
公私のケジメをつけ、一年間、主従の関係を貫き通した。
そして経営者のすぐ側で、
そのナマナマしい経営をマジマジと見せてもらったのだ。

「なるほど」の感嘆符をいくつ発しただろう。
彼は決して慌てなかった。
管理職だったサラリーマンを辞し、家族を説き、一兵卒となり、
滋養溢れる「生活能力」を腹ン中に涵養し、
満を持して船出をしたのである。

今さら丁稚奉公とは、因循なイメージもあるだろうが、
古来、家業はもとより、日本の多くの事業が、
この丁稚制度によって継承されてきたことを見るに、
この制度、実にうまくできているのだ。

たった一年、スタートを遅らせるだけだ。
それで「経営感覚」が身につき、
もしかして奉公先とのアライアンスもできるかもしれないし、
顧客を分けてくれるかもしれないし、
仕入先を共有させてくれるかもしれないのだ。
独立後は、心強い相談相手になってくれるのは間違いないだろう。

サラリーマンを辞めて独立したい。
そう思っていながら、ためらいを感じているならば、
この「丁稚の一年」、おススメである。

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 社長 谷洋の独り言ブログ