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2011年11月号

vol. 056

先にするは三文の徳

~同じ事をしても、先にするのと後でするのとでは大違い~

皆さんは、仕事の順序をどうやって決めているだろう。
もし期限の迫ってる順番や、仕事が来た順にこなしているとしたら、
それは大間違いである。

母親が小学生の兄弟に言った。
「いつになったら部屋を片付けるの!片付けなさい!」
兄は、
「分かったよ。今日中にするよ」と言ってTVゲームに興じてる。
片や弟は、
「分かった。今からする」と言って自分の部屋に走っていった。

この兄弟、2人ともちゃんと部屋を片付けたのであるが、
どちらの心象が良いだろう。

母親にすれば、兄は「しぶしぶ片付けた」という印象が残り、
弟には「喜んで片付けたカワイい息子」という印象が残ったに違いない。

これは極端な例かもしれないが、
結果的には、兄も弟も、部屋を片付けたにも関わらず、
兄弟の受けた心象がまったく違う。
この人間心理を、上手く使えばいいのである。

パートナー企業から「見積りが欲しい」と言われた。
見積りの期限は週末の金曜日である。
今日は水曜日。
あなたなら、見積りをいつ出すか!
今日?明日?それとも期限である明後日?

抱えている仕事は山ほどある。
週末まで期限のある見積りなんだから、ギリギリ金曜に出せばいい。
普通ならこうなるだろう。
だが、山ほど抱えた他の仕事を全て後に回し、
頼まれた見積りを今スグに提出をしたら、
きっとパートナー企業の担当者は喜んでくれるに違いない。
そればかりか、
スグに見積りを返してくれた熱意に打たれ、
少しばかり見積り額が高くとも、
仕事を頼んでしまいたくなるかもしれない。
これが人間心理なのである。

中途半端は意味がない。
見積りを、期限の前日の木曜日ぐらいに出したとしても、
「これは早い!」なんて印象は残らない。
つまり、中途半端では、折角のポイントは稼げないのだ。
際立った早さが好感を買うのである。

もっとポイントを稼ぐ演出ならこうだ。
「できれば明日の木曜に見積り出します」
「そりゃ助かります」
としておいて、
その日の深夜に見積りを出すのがカッコいい。
メールの時刻スタンプは夜中2時。
どうだろう、印象は?

要は、仕事は入ってきた順番にやってはいけない!のである。
常に並び替え、
よりポイントがアップする順に仕事をこなすのが、
正しい仕事のやり方なのである。

タイミングを逃し(旬を逃し)、
もはや先にやってもポイントが稼げない仕事は、
期限が来る順に並べておいても良いだろう。
だがひとたび、
先頭に持ってくることによって際立って印象のアップできる仕事は、
何を置いても先にやるべし。
これが極意だ。

私は若い頃、ある基準を持っていた。
「お客様」と「上司」から言われたことを、とにかく先にやる!と。

「~君、すまんがこの資料をまとめておいてくれ」
「はい、いつまでですか?」
「今日中でいい」

こんな時、あなたならどうするか?
私なら、いかなる仕事も横に置き、
上司に頼まれた仕事を先に片付けた。

「できました」
「え?もうできたの?」
「ええ。先にやりました」
不思議だ。
これだけで評価はグッと上がるのだ。

トータルの仕事量は何も変わらない。労力は同じ。
なのに評価が上がる。
仕事の順序を変えるだけで「評価」が変わるなら、
この法則を使わない手はないはずだ。

仕事を、来た順番にこないしていく人はエラくならない。
次々と仕事の順序を入替え、
鮮明に、その効果を得ようとする人ほどエラくなる。
痛快な法則である。

コツ。
それは、お客様、そして上司から、
期限のある仕事を受け取った時、
その瞬間に「しめた!」と思うことだ。

先にするは三文の徳。
これを読んでる諸兄は、当然、このことを知っている。
ぜひ周りの若い人に教えてあげて欲しい。

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 社長 谷洋の独り言ブログ 日々是好日