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2011年7月号

vol. 052

ガラシャの洗礼

~選択肢の問題ではない。唯一の光は、人を信じられない境地にまで連れて行く~

人は、外界と遮断された場所に閉じ込められると、
唯一、外界から漏れてくる光を、妄信して追い求めていく性質がある。
これを使えば、宗教法人にも負けない血の団結の企業が出来上がるだろう。

現代、我々には多くの選択肢が用意されている。
行きたい学校、就いてみたい職業、結婚相手、
支持政党なんかもそうだろう。
誰に強制されることもなく、
個人の自由意思によって決めることができるはずだ。

だが不思議なことに、
見聞きし、情報を仕入れることができるルートを遮断し、
外界との接点を「唯一」にした時、
人はその「唯一」を妄信的に受け入れてしまう。

よくある例を紹介しよう。

幼稚園から大学までの一貫教育で、
エスカレート式に進める学校があったとしよう。
そしてその中学校に娘が通っていたとしよう。
親は娘に、系列の大学まで行って欲しいと思っており、
当の娘も、その方針に一片の疑問も持ってはいなかった。

だがある日、
娘のクラスに一人の転校生がやってきた。
「外の世界」からやってきた転校生だ。

娘はその転校生から聞かされる「外の世界」に夢中になり、
盲目的に感化されていく。
そしてとうとう、
エスカレート式の学校を飛び出し、
外の高校を受験したい!と言い出した。

娘は決して開眼した訳ではない。
それはまるで熱病にかかってしまったような「外界」への恋慕であり、
正しく冷静な選択とは言えない。
娘は単に、外とつながる「唯一」にハマってしまったに過ぎないのだ。
よくある話だ。

これを「選択」とは言わない。
閉ざされた状態にある時、
唯一開かれた「外界ルート」の出口に置かれた「教え」は、
無条件どころか、
「熱狂的な恋慕をもって受け入れる」
という法則があるだけだ。

極めの例を紹介しよう。
「細川ガラシャ」だ。

和名を「細川たま」と言い、
明智光秀の三女、細川忠興の正室である。
キリスト教信徒として「細川ガラシャ」の洗礼名が有名だ。

異常なまでに嫉妬深かった「たま」の夫、忠興は、
「たま」を、自分以外の男には決して近づけさせなかった。
忠興は「たま」を外界から完璧に遮断し、生涯、鳥カゴに押し込めた。
これはほとんど「軟禁」に近い。

その「たま」が、キリスト教の洗礼を受けたのである。
どうやって?
一切、誰とも接触することなく!である。
あり得ない話だ。

「たま」は、キリストの教えを、誰から聞いたのだろう。
当然、忠興である。
忠興は、交友のあったキリシタン大名、
高山右近から聞かされたキリスト教義を、
「たま」との食事の折々に、
外界の下世話をねだる「たま」に聞かせたに過ぎない。

「たま」は、一度も教会に足を運んでいないし、
神父と一度も顔を会わせていない。
信じられない話であるが、
これは驚愕の史実として、当時のイエズス会にも伝えられている。
ちなみに、忠興はキリシタンではない。

自害の許されないキリシタン。
ガラシャの最期は、
家老の小笠原少斎に、廊下から槍で首を突かせるという徹底ぶりだ。
ガラシャは、
どの教会人よりも、キリスト教の精神を極めた人物となったのである。

閉ざされた世界。
闇の中にいる。
そんな中で差し込む一筋の外界からの光。
宗教に埋没してしまう必要十分な条件がこれである。

オウム真理教や他の怪しげな新興宗教の、
教祖のためは犯罪さえ厭わない「幹部」の洗礼は、すべてこのパターンだ。
まずは暗闇。
外界から遮断された暗闇を作る。
そうすれば、
外界からの「唯一の光」は、
すべてが「絶対」となるのである。

さて企業。
企業もこの手法を使えば、
「死をも恐れない最強の妄信軍団」ができあがるはずだ。
そして、あなたの「腹心」は今、
どこかの暗闇に潜んでいるはずだ。

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