ジグソーパズルを熱く語ろう

皆さんはジグソーパズルを作ったことはありますか。
私は小学生の時にどっぷりハマってから抜け出せないまま今に至っています。

初めて取り組んだパズルは外国製の石造りの家や街路が中心の風景写真でした。
元々パズル遊びは好きな性格でしたので
誕生日のお祝いか何かで買ってもらったと記憶しています。

ひとつのピースをじっくり眺め、
箱絵のどの部分だろうかと推理しながら組み合わせて「合わないなぁ」を何回も繰り返し
やっと「合ったぁ！」の喜びを数百回かみしめて完成へと向かいます。

最後のピースが嵌まった時の達成感は山登りの頂上にたどり着いた気持ちとそう変わりはありません。
完成までに数日かかったわけですが、疲労感よりも達成感が上回っていて
「次はどんな絵柄のパズルに挑戦しようかな」という気持ちになるんです。
「そこに山があるからさ」とほぼ同義とお考え下さい。

いくつか印象に残っているパズルの一つに
「霧のノイシュバンシュタイン城」（1000ピース）があります。
白い霧を背景にノイシュバンシュタイン城が大きく映っている図柄でした。
城の部分は比較的早く完成するのですが、霧の部分はどのピースも単純に「白」なので
ピタッと嵌まるまでピースを取り換えながら同じ作業をひたすら繰り返すという苦行を続けていました。

今はWebサイトでもジグソーパズルが出来るようになっていて
ピースをクリックすると上下を自動的に整列してくれるようですが、
リアルピースは4辺のどの辺が上向きなのか正解は分かりません。
ふたつのピースをそれぞれ90度ずつ回転させながら「合わないなぁ」を繰り返します。

完成までに多分二ヵ月以上は掛かったと記憶していますが
それでも子供のころからの憧れの場所でしたので最後までやり遂げることが出来ました。

もう一つ印象に残っているのは「奥の細道」（3200ピース）ですね。
真ん中に苔むした舗装されていないまっすぐな土の道路があり
両側にやはり苔むした杉並木が並んでいて
遠近法により奥の方がどんどん狭く遠くに見える図案でした。

それぞれのピースはただ緑と茶色でしかありません。
それでもずーっと見ていると土なのか苔なのかそれとも樹皮なのか枝なのか、
不思議とだんだんわかるようになってくるんです。
これも完成までに数ヶ月要しました。

完成したものは基本的に木工ボンドで固めてアルミフレームに納めます。
残念ながら飾るだけのスペースが無いので家具の隙間に押し込んでお終いです。

先のノイシュバンシュタイン城も別のフレームに入れて押し込んであるので
時々引っ張り出しては作った人にしか分からない苦行の数々と
完成した時の喜びを思い出しては悦に入っていました。

皆さんも是非Webではなくリアルなジグソーパズルに挑戦してみてください。
図案も色々あってディズニーをはじめポケモンや押しキャラも豊富ですし、
昔ながらの名画や観光名所も揃っています。
専門店も色々あるようですので一度覗いてみてはどうでしょうか。
お気に入りが見つかるかもしれません。

実は、完成していないジグソーパズルをひとつ抱えています。
昭和の終わりころに購入した、
当時は市販されているなかでは世界最大ピース数と謳われていて12,000ピースあります。
大きさはうろ覚えですが、横に180cm 縦に100cmくらいの横長サイズです。
図柄の中心部分にある人工建造物と空の青い部分はあらかた完成させたのですが、
周辺の池や山肌が暗い色中心で見分けがつかず難航していました。
その後色々あって制作を中断したまんま30年はほったらかしの状態が続いています。

歳を重ねてようやく落ち着きましたので、じっくり取り掛かろうと考えています。
このパズルの図柄はもちろん「ノイシュバンシュタイン城」です。