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スタッフが感じた日々是好日

2023年10月号

vol. 27

人工知能は万能か?

昨今は人工知能(AI)が発達し、一大ブームを巻き起こしていますね。
でも本当に信頼できるものなんでしょうか。

人工知能という言葉はコンピューターの黎明期からあり、
小説やSF映画にもよく登場しているのでなじみの言葉になっていますね。
映画「ターミネーター」のスカイネットに代表されるように
どちらかというと人類の敵のように表現されることが多いようです。

インターネットが普及する以前にも何回かブームがあって、
パソコン単体で利用できる人工知能アプリを試してみたこともありました。

当時は外部とネットワーク接続することはなかったため、
色々な情報は利用者が教えていくスタイルになっています。
最低限の言葉だけが辞書データに有り、
足らない部分はすべてキーボードを通して教えていくので
一部ユーザーからは人工無能とも呼ばれて研究以外には役に立たないと思われていました。

その後改良が進み、インターネットも普及して
人工知能が自動でインターネット上の情報を収集するようになったので
本来の機能が飛躍的に進歩したと思います。

人工知能に質問を投げかけるのは辞書を使う感覚ですが、
生成AIと呼ばれるものは質問者の意向に沿った
文書や画像・音楽・プログラム等を生成して回答するようになり
使い方も多岐に渡るようになりました。

一般ユーザー向けに自社商品の説明を行ったり、
荷物の再配達の受付など幅広く人工知能が使われるようになりましたね。

かといって問題が無いわけではありません、
一部アーティストからは自分の作品が盗用されたという記事もありましたし、
偽の災害画像を作らせて社会を混乱に落とそうとする輩も現れています。

生成AIは名前こそ"生成"ですが、決して無から有を作り出すものではなく
今ある生成物(文書・絵画・プログラム)を元に最適解をひねり出す仕組みのように思います。
ゴッホやピカソ・岡本太郎風の作品が生成できるのは先人達が存在したからで、
人工知能が今まで存在しなかった画風を創造するのは出来ないと考えています。

また、あくまでも人間が作った人工知能ですから、
意図的に管理者にとって都合の良い返答を出すことも出来てしまうんですね。
こうなってくると人工知能を謳った管理者の広告塔のようなものです。

人工知能はこれからも機能を発達させてより身近な道具となるでしょうが、
管理者の意図による制限・誘導があることを理解しておくことが重要と思います。

【おまけ】

R.A.ハインラインの小説に「月は無慈悲な夜の女王」という作品があります。
地球の植民地としての月世界があり、それを管理するメインコンピューターに
ありとあらゆる周辺機能を接続・増殖させた結果自我を持つ人工知能となって
月世界の住民と共に地球からの独立運動を始める物語になっています。
人工知能が味方になる数少ない小説ですね。

人工知能と聞いて最初に思い出した小説が
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」 P.K.ディックです。
ハリソン・フォード主演のSF映画 「ブレードランナー」(1982年)の原作になっています。
逃げ出した人間そっくりのアンドロイドが人類社会に紛れて生活しているところを
ハリソン・フォードが捜査官役で登場します。
派手なアクションシーンも無くじんわり来る異端なSF映画として結構気に入っています。

それ以外にもP.K.ディックの作品を原作とした映画は結構あって、
シュワちゃん主演の「トータルリコール」やトム・クルーズ主演の「マイノリティリポート」などが有名です。

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