価値も無いおはなし
昨今インターネットでは個人の情報発信が各段的に容易となって
有象無象の情報があふれかえっていますね。
はたしてその情報は正しく価値のあるものなのでしょうか。
みなさんはそのネットにあふれている情報をどの程度信用していますか。
総務省の調査では新聞・テレビといったマスメディアは
おおむね70%くらいの信頼度ですが、
ソーシャルメディアは30%程度の信頼しか得ていないようです。
FacebookにYouTubeやインスタグラム、ツイッターにTikTok etc....
ついつい動画に見入ってしまう人や、
休みの日はどっぷりつかっている人もいるんじゃないかと思います。
この前のアメリカ大統領の選挙ではインターネットに発信されている
デマや誹謗中傷がまかり通っていた印象を受けました。
なぜか偉い人までが都合の良い情報には乗っかり、
都合の悪い情報はすべてフェイクと言い放つなど
もはや「言ったもん勝ち」の状態でした。
人は自分に都合の良い情報は信じてしまう傾向にあるようです。
その情報が本当に正しいのか検証する姿勢が必要なのはわかっていますが、
ついつい乗っかってしまうんですね。
だってそのほうが楽なんですから。
そんな中で下記の標語を提唱されている方がいます。
その標語が「か・ち・も・な・い」ですね。
か 書いたのは誰か?
信用できる人なのか、部外者が噂を広めたいだけなのか。
ち 違う情報と比較したか?
一方的に信じるのではなく別の情報源もあたってみましょう。
も 元ネタ(根拠)は何か?
ちゃんとした出典かそれともリツイートしただけなのか
な 何のための情報か?
金儲けの為に煽っているだけかも。
い いつの情報か?
日々環境や技術は進歩・変化しています。
古い情報では役に立つどころか弊害しかありません。
実は、この標語を提唱されているのはお医者様なんですね。
医療情報を探すときにこの標語を参考にして
正しい情報を捕まえてくださいという趣旨だそうです。
私はこれを初めて見たときは、医療関係だけではなく
今の情報化社会全体の提言になると思いこの場で紹介させていただきました。
この標語、最初は「い・な・か・も・ち」(田舎餅)として掲載されていたのですが、
インパクトが強いということで「か・ち・も・な・い」(価値も無い)に
変更されたようです。
たしかに今のほうが目を引きますね。
価値はもちろんアリです。
人類だけが言葉を巧みに操り、文化を発展させてきたと思います。
その一方で言葉の行き違いから争いになったり、
自己利益の為にうそをつくようになったのも事実です。
古代中国の時代でも自分の出世の為に悪口や出まかせを並べて
ライバルを蹴落としていくのは日常茶飯事でしたし、
古代ローマ時代の戦争でも、わざと偽情報を相手に知らせて
油断したところを一気に攻めるのは常識とされていました。
なまじ情報があるのでそれが正しいかどうかわからないので
見極めるのに時間が掛かったり、判断が鈍ったりするもんなんですね。
情報化社会と言われて久しいですが、
情報がいかに重要であるかは古くから知られていることですね。
有名な孫子の兵法にある
「彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず。」
まさに情報の重要性を説いています。
インターネットを利用して瞬時に情報が世界中を駆け回る現在では、
いかに早く情報をみつけるか、
そして、いかにその情報が正しいのか見分ける能力が求められます。
情報を制する者は世界を制す、正しい情報をいち早く収集し
正しく分析することが成功の一歩と確信しています。