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2010年1月号

vol. 034

セカンドエフォート

~倒れそうになってからの最後のあがき。この一歩が何を生み出すのか~

セカンドエフォートとは、アメリカンフットボール用語である。
直訳すれば「2回目の努力」という意味になる。
人生訓にも聞こえる、米国スポーツらしくない言葉だ。

毎年12月、アメリカンフットボールの大学日本一を決める試合がある。
甲子園ボウルだ。
私は学生時代からアメリカンフットボールファンなのだが、
今回は、母校が61年ぶりに甲子園ボウル出場を果たしたので、
手に汗握り、大声を張り上げて応援した。
そして幸運にも、62年ぶりの日本一に輝いた。

アメリカンフットボールファンはそんなには多くないだろう。
ルールをご存知の方もそれほど多くはないはず。
しかしこのアメリカンフットボールに、
とても素敵な言葉があるのだ。
それが「セカンドエフォート(second effort)」だ。

アメリカンフットボールはラグビーと同様、陣地取り合戦である。
ボールを持った選手が敵陣を走るか、パスを通せば陣地が増える。
ところが敵は、そうはさせじとタックルをかけてくる。
倒され、膝をついた時点で一回の攻撃は終了する。

しかしタックルを受け、
ああ、もう倒れる…といった瞬間に踏ん張り、
わずか1歩でも多く走るか、ジャンプしてボールを遠くに置く。
このように、
最後の最後、1ヤードでも多く陣地を得るための努力を、
セカンドエフォートと呼ぶのである。

アメリカンフットボールでは、
実況アナウンサーもこの言葉を多用する。
アメリカンフットボール独特の言葉と言っても良いかもしれない。

同じような行為が、バスケットボールにもある。
シュートに向かって行く選手が、
ファールを受けながらもシュートを決めるシーンだ。

この場合、シュートの得点に加え、
ファールによるフリースローの得点も獲得できる。

よくファールのホイッスルを聞いた瞬間、
プレーを止める選手がいるのだが、
より貪欲に得点を得るためには、
倒れ掛かってもなお、崩れた体勢からでもシュートをし、
入ればそのままラッキーポイントするべきだ。

そしてこのセカンドエフォート。
実は、仕事の場面にもあるのだ。

たった1ヤードのゲイン。
「そんなのが役に立つのか?」と思われるかもしれないが、
この1ヤードのプラスアルファーが何を生み出すか?
このブログをお読みの諸兄には分かるはずだ。

私はこのセカンドエフォートを、
単に「ド根性は大切だ」と言っている訳ではなく、
「あきらめるな」と言ってる訳でもない。

もう倒れるのは確実なのだ。
時間の問題なのだ。
あきらめているのである。
でも、でも、
そこでできる何かがある!と信じているのである。

仕事の場面でのこのセカンドエフォートは、
いくらでもある。
一つ、例を挙げよう。

ある日、サービスの解約を申し渡された。
毎月継続のサービスなので、
「今月末で解約したい」と言われるケースが多い。

本来なら、解約されるお客様には、
できるだけ手を抜きたい。
できれば、継続してくれる他のお客様に、
サービスの手を回したい。

しかしここで逆を行く。
解約の最後の日まで、手を抜くどころか、
逆に「これでもか!」というぐらい手厚いサービスを施す。
フルスロットルで頑張っちゃう。

しかしこれで、
「解約を取り消します」なんて言葉を待つのではない。
そんな事は一切、期待しない。

じゃあなぜ?

セカンドエフォートが「チームを強くする」からだ。
それだけ。

余力を残さない。
倒れる寸前まで、最後の力を使い切る。
これがセカンドエフォートだ。

セカンドエフォートは、
必ずや、日本一のチームを育て上げるのである。
そう信じて疑わない。
精神論と笑われても構わない。

セカンドエフォートのできるチームは必ず強くなる。

サッカーでよく見かけるプレーがある。
ペナルティーエリアで敵のファールを誘い、または偽装し、
ペナルティーキックを得ようとする姑息な行為。

なぜ倒れずに、
よろめきながらもシュートを打たないのか。
この偽装を「シミュレーション」と言うのだが、
欧州サッカーから生まれたこの戦術には閉口する。

プロならば、観客を魅了するプレーが何であるのか、
分かっているだろうに。

そう。
我々は最後の最後までプロでありたいのだ。

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 社長 谷洋の独り言ブログ