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2007年10月号

vol. 007

ソニーの炊飯器

~なぜソニーは炊飯器を作らなかったのか。幸せのナショナルブランドとは~

高度成長期、家庭にはどんどん電化製品が増えていった。
その電化製品には必ず「ナショナル」のマークがついていた。
なぜソニーは炊飯器を作らなかったのか。

我々は、当時の幸せの担い手だった「ナショナル」に思いを馳せる。

昭和30年以前に生まれた諸兄には恐らく同じ思いがあるだろう。
日常生活に、どんどん新しい電化製品が入ってきた。
氷で冷やしていた冷蔵庫が、電気で冷やせる冷蔵庫に代わっていく。
とんでもない大事件だった。
「ウチにもテレビがやって来た!」とはしゃぎ回る時代だった。
(テレビは予約して1ヶ月ぐらいは待たされた)

その溢れ返る電化製品には、
不思議なことに、全て「ナショナル」(松下電器産業)のマークがついていた。
近所のお姉さんの結納の日、
艶やかな結納品と共に目を引いたのが、
全部が真っ白の電化製品であり、
なんとその電化製品には、全てに、ナショナルの文字が入っていた。
「ああ、このお姉さんは幸せになるんや…」
子供心にそんな事を直感した。

小学生も高学年になると、イッチョ前になるのだろう。
「おまえ、ソニーのトランジスタ(ラジオ)持ってるか?」と自慢する、
いかにも高そうな折り目のついた半ズボンを履いたイヤなガキがいた。
中学時代、ソニーはトリニトロンカラーという高性能テレビを発売し、
コマーシャルにはオシャレな洋楽ポップスを使い、ブランウン管では外国人が踊ってた。
とにかくソニーはカッコ良かった。
ソニーを持っていれば「あいつの家は金持ちや」とウワサになった。

ところがナショナルのコマーシャル。
いつ見ても「幸せな家庭のひとコマ」をブラウン管で流していた。
ちゃぶ台を囲み、家族が団欒し、そこにはナショナルの電気炊飯器があり、
電気洗濯機があり、電気掃除機があり、電気アイロンがあった。
これはまるでサザエさんの一コマである。
松下電器がスポンサーする番組は「水戸黄門」などのファミリー向け。
これに東芝が習い、サザエさんのスポンサーとなった。
日立やサンヨー、シャープも「一家団欒」を続々と写し始めたのであるが、
幸せ指数は、王者ナショナルには叶わなかった。

あり得なかったのだ。ソニーの炊飯器なんて。
テレビ競争は、松下もソニーも競合しているのに、なぜソニーは炊飯器を作らないの?
そんな疑問も、大人になるごとに理由もわかってきた。

松下幸之助の、
「すべての家庭に水道のように家電を届けたい」という理念は、
今もう、風化しつつある。
「イッツアソニー」に対抗し「パナソニック」と、
流暢な英語ジングルでコマーシャルを締めくくる松下電器産業の
時代の潮流にに迎合した路線に、
何とも言えぬ淋しさを感じるのは私だけだろうか。

「ファイルを社員5人で共有したいんだが助けてよ」
というユーザーの声に、
「わかりました。一緒にやりましょう」
というコンシェルジュの笑顔。

りんくる社を、大きな会社にするつもりなどない。
そんなことをしたら、何かを忘れてしましそうだ。
それより、IT化に取り残された小さな企業に、
隅々までITの便利さを丁寧に届けたい。

笑い声が堪えない、暖かい夕餉を囲む家庭に、
そのちゃぶ台の母の傍らに置かれた「ナショナル炊飯器」。
我々は、その幸せの象徴だった炊飯器を届けて行こうと思う。

「あっかる~いナッショナッルゥ~♪」
あの白黒のコマーシャルが今でも目に浮かぶ。
我々は、当時、幸せの担い手だった「ナショナル」に思いを馳せる。

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 社長 谷洋の独り言ブログ