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2007年7月号

vol. 004

一列目は必ず死ぬ-という法則

~先頭に立って活路を開いた勇気ある先陣は必ず死ぬ~

驚くべきことに、中国兵馬俑の中に鎧をつけない武者の俑がある。
攻撃されればひとたまりもないこの軽装な武者達は、
いの一番に敵の本陣に迫り、死ぬ事など意に介さず敵将の首を狙う。

この武者たち、
なぜ命をそれほど粗末にしてまで先陣を引き受けるのだろうか。

歴史の中には現代の観念では信じられないような事実を見つける事ができる。
「武士道とは死ぬことと見つけたり」といった葉隠れの儒教的観念が
染み渡ったのは、江戸時代も随分と後期になってからだが、
すでに鎌倉時代、主君のために死す、主君のために喜んで命を投げ出す
観念が生まれている。
一方、大将たる器は、自分の命(お家)を守るため、
従者に「死ね」と顔色を変えずに命じる観念が求められていた。

あの織田信長軍にも、鎧を纏わず、ただ敵将の陣地において一目散に首級を狙う、
命知らずな軽装部隊があったようだ。
それはあの騎馬軍団である武田軍にもあったと言う。

織田、徳川連合が浅井長政の裏切りを受け、瀕死の脱出をした金ヶ崎の戦い。
ここで殿(しんがり)を申し出たのが木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)だが、
信長からは「殿を務めよ」ではなく「藤吉郎、死んでくれ」と命じられている。
「代わりに死ぬ」は、れっきとした役割なのであろう。

武将は功名との引き換えに(死ぬ確率の高い)「先陣」を求めた。
死ぬ確率は二番手、三番手に比べ圧倒的に高くなるはずだ。
なぜ死に急ぐ?
しかしそれより凄いのは、大将は、命知らずの勇猛な一列目を作り、
その一列目は「死ぬもんだ」と心得ていることである。
二番手や三番手に旗本を置き、死ぬべき先陣は外様を置く。
なるほど、戦争では「一列目」は必ず死ぬ運命にあるのである。

仲の良かった2人が会社を興す。
そんな話をよく聞くが、いずれその2人は決別し、1人の開祖を残して1人は会社を去っていく。
会社の立ち上げ時、一番たいへんな時期に、その一翼を担った相棒だ。
ところが会社がある程度、順調な経営をするようになると、
最初は同じだと思っていた「志」が、すこしずつズレ始める。
思いが違っていたことに気付き始め、仲たがいを起こし、反発し合い、
まるで「生みの苦しみ」だけに力を貸したかのように、1人は会社を去っていく。

多くの企業が、このパターンの創世期を持っている。
ダイエーもセブンイレブンもライブドアも。
一代で名を成したベンチャー企業には、カリスマ的な専制経営者がいるが、
その裏側には、必ずと言っていいほど、
思いを違えて去って行ったか、専制君主に弾き出された仲間がいる事に気付く。

もしかして、会社創立においても、「一列目」があるのではないだろうか・・・。
その事に気が付いた。

りんくるは創業時、8名の同士が集まった。
「志を共にしたこの8名とは永遠に」と思ったが、
その8名からすでに5名が離脱し、私を含め今は3名しか残っていない。
そして満2年を迎えた会社から、すでに10名の社員が去っていっている。
そう、辞めていった10名は、まぎれもなく「一列目」にいたのだ。

もはや「全員が生き残る」などあり得ない。
会社という「お家」を生きつなげるためには、死に行く一列目は必要なのである。
誰が一列目だったのか。
それを考えるより、犠牲となったこの一列目の礎に、我々は存する事を噛み締めるべきだろう。
そして私は今、二列目、三列目のメンバーを集め始めている。

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 社長 谷洋の独り言ブログ